ブラック・オア・ホワイト


「ブラック会社に勤めているんだが、もう俺は限界かもしれない」(2009)

こんにちは、ウェブ担当です。

映画の原作といえば、小説や実話をもとにしたエピソード、コミックなど多種多様で、なかには携帯小説やブログにように、いわばプロではない方々のアイデアがついには映画化される、といったことも珍しくない時代になりました。

そんななか、インターネットの某巨大掲示板への書き込みから口コミ等で広がり、映画化を果たした作品である本作(と原文を含めた諸々)をご紹介します。

「職業はプログラマ。この職業、マジでやばすぎる。」

という書き込みから始まった、悶絶必至、地獄のストーリー。

ブラック会社(企業)とは、簡単に言うと『劣悪な職場環境』『残業は当然サービス』『休日・定時退勤はあったらラッキー』といった、現代社会ではついぞ起こりうる状況をイメージ色で表現したものです。もちろん、対義語はホワイト会社(企業)ということになります。

主人公は中卒の元ニート。母親の死をきっかけに一念発起、やっと入社した会社で巻き起こる、壮絶なデスマ(デスマーチ:死への行進)の日々を絶妙な呼吸で展開させ、ラストに待ち受ける「限界の理由」までをテンポ良く読ませる(見せる)物語です。

IT系はキツイ、とはよく聞きますが、ここまでとは。さすがに右へならえとはいきませんが、まだまだ僕も頑張らないと、とネクタイを引き締めたくなる気分になりました。

原作、映画、まずどちらを薦めるかは難しいところですが、やはり原作でしょうか。当然ながら忠実ですし、細かな描写や設定が映画版では変更されていますし。

とはいえ、クライマックスで涙したアナタ。
たぶん、アナタ、頑張っているってことです。

どちらからにしても、両方楽しめるタイプの作品です。ぜひ。

映画
http://black-genkai.asmik-ace.co.jp/

原作(まとめ)
http://www30.atwiki.jp/blackmatome/pages/1.html

PS:
「電車男」も同様の流れで映画化されたことは有名ですが、おとなり韓国の作品では、あの「猟奇的な彼女」もこれに似た経緯で映画化されたそうです。

世の中、何があるかわかりませんね! わかりませんね!

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