紀元前の激闘

日野店スタッフ「Y」です。本日はおすすめなコミック「キングダム」/ 原泰久 [集英社]を、ご紹介いたします。
「キングダム」は中国の「三国志」の時代より前の春秋戦国時代後期(紀元前245年頃)を舞台に、大将軍の地位を目指す少年「信(シン)」と、後に秦の始皇帝になる「政(セイ)」の活躍を描いた作品です。

以前、アイドル大村店の店長さんが「キングダムがオススメ」とおっしゃっていたのですが、確かに面白いです。特に演出の派手さがたまりません。圧倒的な画力で、猛者たちの活躍が豪快に描かれています。


また、この作品の特徴として「内容の分かりやすさ」が挙げられます。
合戦が描かれている作品を読む時は、敵味方の現在の陣容がどうなっているのか、頭の中で整理しながら読み進めるものですが(横山光輝の「三国志」などを読む時がそうですね)、この作品では状況が丁寧に説明されるため、苦なく読み進めることができます。
そして、その分かりやすい表現をもって知略が入り乱れる戦いが描かれるため、どのような戦況になっているかが感覚的に分かり、読者に高揚感を与える成果をもたらしています。
さて繰り返しますが、この作品は描写が派手でとても素敵です。
劇中で登場人物が「一個人の力量だけで戦況が変わることはありえない」なんて台詞を吐いているそばから、豪傑が敵軍隊をドカンッと打ち破って状況が一変します。もう楽しくて仕方がありません。
それにしても紀元前にこんな凄まじい戦闘が繰り広げられたなんてたまったものじゃありません。もはや神話レベルですよ。

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