それは、それが、クロニック・ラヴ
こんにちは、ウェブ担当です。
今回は僕が愛して止まないTVドラマ作品、「ケイゾク」(1999)をご紹介します。
※やや長文ですが、頑張って書いたので是非最後まで読んでくださいませ。
本作は、1999年にTBS系列で放送され、視聴率こそ伴わなかったものの、その斬新な映像表現と、絶妙なストーリーテリングによって、コアなファンを数多く生み、今もなお語り継がれる傑作TVドラマ作品です。
のちに「ケイゾク/特別篇 PHANTOM」(TVスペシャル)、「ケイゾク/映画 Beautiful Dreamer」(映画)と続き、作品の完成度をより高め、ファンを熱狂させました。
強いて分類するならば、「若干のコメディ要素を含んだ、オカルト系刑事サスペンス」といったところでしょうか。
物語は東大出身のキャリア組(になる予定)の女性刑事(柴田純・中谷美紀)と、公安上がりの叩き上げで、なぜか主人公のお守り役となってしまう男性刑事(真山徹・渡部篤朗)を中心とした通称”弐係”の面々が、いわゆる”お蔵入り”となった事件――手前上、鋭意継続(ケイゾク)捜査中とする――を解決してゆくというテンポの良いスタンダードな推理パート、そして緩やかながらシリアスに進んでゆく過去の真山の事件とが絡み合うサスペンスパートが相互に結び付き、壮絶・衝撃のクライマックスへと突き進みます。
このドラマの見どころは、たったいま述べたストーリーの面白さももちろんさることながら、適所に挟み込まれた小ネタを多分に含んだ伏線と遊び心にあります。
それは、登場人物たちのふざけたやり取りや、カメラ割り、次回予告に至るまで、数えればキリがないほどです。(僕はもっぱら翻弄され、まさに思うツボです)さらに、それを逆手にとった”お遊び”によって深読みさせ、新たな伏線を生み出すという高度な技術が、嫌悪感を生むことなく展開されるあたりも至極上手なのです。
場面転換時や、カットのいちいちに印象的な効果音を入れたり、カメラを故意的に揺らしたり、役者を真正面から捉えたり、捉えなかったりと、既存のカメラ割りに慣れてしまっていた視聴者は、困惑と賛辞、まさに賛否両論だったと言えるでしょう。
そこへ持ってきて、緻密で巧妙な脚本とクライマックスへ加速してゆくスピード感。緩急を巧く使い、先述のノリと絡まって観客を貶める、いわばマジックです。
監督(演出)は、「20世紀少年」や「BECK」などの著名な映画なども幅広く手がける、堤幸彦氏。本作ののちに「池袋ウエストゲートパーク」や「ハンドク!!!」などの作品を生み出し、キャスティングを類似継承した「トリック」シリーズを手がけ、独特の演出手法とともに今やその名は広く知れ渡る日本映画界を代表する人物です。
長々と書いてきましたが、いまいちオススメポイントを絞りきれていませんね。実はまだまだ書き足りないくらいポイントがあり過ぎるゆえ、僕の文章力ではついにまとめきれませんでした。あとは箇条書きで失礼して。
・多くの名セリフたち
・白状した犯人の言い訳を真っ向からブチのめし、トドメを刺す真山
・ヘタクソでも良いはずの演出なのに、時折名演技を挟む俳優陣
・テーマ曲は坂本龍一作(オリジナルを歌った某アイドルは自殺…)
・映画サブタイトルはもちろん「うる星やつら」より
・ちなみにファンの間ではTVSPで止めておけば…という話も
・通して10回以上は観ている僕ですが、その度に新鮮な発見がある奥深さ
・ケイゾクのファンは、語りだしたら止まらないクチ
・かつエヴァとかトリックとか好きなら、僕と握手!
さて、本作の正統な続編として先頃放映され、来る2012年4月に映画化される、「SPEC」も、もちろんオススメです。(当初は「ケイゾク2」という仮題でした)「ケイゾク」の雰囲気と設定を残しつつ、オマージュとパロディを散りばめたファン必見作です。「SPEC」については、いつかきっとご紹介します。
長文失礼しました。この良さが伝われば、書いた僕も読んだアナタも幸せ。
あ、それとあの部分も……(やっぱり止まらないクチ)
今回は僕が愛して止まないTVドラマ作品、「ケイゾク」(1999)をご紹介します。
※やや長文ですが、頑張って書いたので是非最後まで読んでくださいませ。
本作は、1999年にTBS系列で放送され、視聴率こそ伴わなかったものの、その斬新な映像表現と、絶妙なストーリーテリングによって、コアなファンを数多く生み、今もなお語り継がれる傑作TVドラマ作品です。
のちに「ケイゾク/特別篇 PHANTOM」(TVスペシャル)、「ケイゾク/映画 Beautiful Dreamer」(映画)と続き、作品の完成度をより高め、ファンを熱狂させました。
強いて分類するならば、「若干のコメディ要素を含んだ、オカルト系刑事サスペンス」といったところでしょうか。
物語は東大出身のキャリア組(になる予定)の女性刑事(柴田純・中谷美紀)と、公安上がりの叩き上げで、なぜか主人公のお守り役となってしまう男性刑事(真山徹・渡部篤朗)を中心とした通称”弐係”の面々が、いわゆる”お蔵入り”となった事件――手前上、鋭意継続(ケイゾク)捜査中とする――を解決してゆくというテンポの良いスタンダードな推理パート、そして緩やかながらシリアスに進んでゆく過去の真山の事件とが絡み合うサスペンスパートが相互に結び付き、壮絶・衝撃のクライマックスへと突き進みます。
このドラマの見どころは、たったいま述べたストーリーの面白さももちろんさることながら、適所に挟み込まれた小ネタを多分に含んだ伏線と遊び心にあります。
それは、登場人物たちのふざけたやり取りや、カメラ割り、次回予告に至るまで、数えればキリがないほどです。(僕はもっぱら翻弄され、まさに思うツボです)さらに、それを逆手にとった”お遊び”によって深読みさせ、新たな伏線を生み出すという高度な技術が、嫌悪感を生むことなく展開されるあたりも至極上手なのです。
場面転換時や、カットのいちいちに印象的な効果音を入れたり、カメラを故意的に揺らしたり、役者を真正面から捉えたり、捉えなかったりと、既存のカメラ割りに慣れてしまっていた視聴者は、困惑と賛辞、まさに賛否両論だったと言えるでしょう。
そこへ持ってきて、緻密で巧妙な脚本とクライマックスへ加速してゆくスピード感。緩急を巧く使い、先述のノリと絡まって観客を貶める、いわばマジックです。
監督(演出)は、「20世紀少年」や「BECK」などの著名な映画なども幅広く手がける、堤幸彦氏。本作ののちに「池袋ウエストゲートパーク」や「ハンドク!!!」などの作品を生み出し、キャスティングを類似継承した「トリック」シリーズを手がけ、独特の演出手法とともに今やその名は広く知れ渡る日本映画界を代表する人物です。
長々と書いてきましたが、いまいちオススメポイントを絞りきれていませんね。実はまだまだ書き足りないくらいポイントがあり過ぎるゆえ、僕の文章力ではついにまとめきれませんでした。あとは箇条書きで失礼して。
・多くの名セリフたち
・白状した犯人の言い訳を真っ向からブチのめし、トドメを刺す真山
・ヘタクソでも良いはずの演出なのに、時折名演技を挟む俳優陣
・テーマ曲は坂本龍一作(オリジナルを歌った某アイドルは自殺…)
・映画サブタイトルはもちろん「うる星やつら」より
・ちなみにファンの間ではTVSPで止めておけば…という話も
・通して10回以上は観ている僕ですが、その度に新鮮な発見がある奥深さ
・ケイゾクのファンは、語りだしたら止まらないクチ
・かつエヴァとかトリックとか好きなら、僕と握手!
さて、本作の正統な続編として先頃放映され、来る2012年4月に映画化される、「SPEC」も、もちろんオススメです。(当初は「ケイゾク2」という仮題でした)「ケイゾク」の雰囲気と設定を残しつつ、オマージュとパロディを散りばめたファン必見作です。「SPEC」については、いつかきっとご紹介します。
長文失礼しました。この良さが伝われば、書いた僕も読んだアナタも幸せ。
あ、それとあの部分も……(やっぱり止まらないクチ)
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