圧倒的な絶望感! 映画「127時間」


日野店スタッフ「Y」です。おすすめな映画「127時間」(監督:ダニー・ボイル / 主演: ジェームズ・フランコ / 2012年1月レンタル開始)を、ご紹介いたします。
この作品は、1人でロッククライミングしている時に大きな落石に右腕を挟まれ、谷底で身動きがとれなくなってしまった主人公の127時間を描いたもので、実際に起きた事故を元にしていますが、この主人公が置かれた状況の絶望的なことったらありません。

携帯電話は自宅に忘れ、行き先は誰にも告げていないし、主人公がいる所は他の人間が足を踏み入れない暗く狭い谷底。そして1日で帰る予定だったから食料もほとんど持っていないのです。
その状況から助かるために試行錯誤する様は、主演のジェームズ・フランコの熱演もあって、観ていてずっと歯を食いしばってしまいます。特に終盤は、人によっては観続けるのが辛く思えるほどの極限状態が描かれます(私も正視できなくて、一度は再生を止めてしまいました)。
監督のダニー・ボイルはこの作品を「動かないアクション映画」と表現したそうですが、それもうなずける作品です。
平穏無事でいられる今に感謝したい気分を味わいたい方は、ぜひこの映画をご覧ください。
さて、ダニー・ボイル監督作品は、映像のエッジの鋭さもさることながら、そのサウンドトラックの選曲が素晴らしいことでも有名です。

例えば「トレインスポッティング」(1996年)では underworld の「Born Slippy」、「ザ・ビーチ」(2000年)では Orbital の「Beached」、「ミリオンズ」(2004年)では El Bosco の「Nirvana」が印象深かったですが、今作「127時間」ではアイスランド出身のポストロックバンド Sigur Ros の「Festival」が効果的に使われています。そんな珠玉の劇中曲にも耳を傾けてみてください。

更にちなむと、Sigur Ros の「Festival」が収録されているアルバム「Med Sud I Eyrum Vid Spilum Endalaust」(2008年)は、多幸感あふれるポストロックの名盤です。こちらもオススメですよ。

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