子供の視点と大人の余裕

日野店スタッフ「Y」です。おすすめなコミック「よつばと!」/ あずまきよひこ [アスキー・メディアワークス]を、ご紹介いたします。


「よつばと!」は、5歳の女の子「よつば」が日常の中の様々な出来事に出会う様を描いた、ほぼ1話完結の作品です。
独特の感性で日常を楽しむ子供と、それを暖かく見守る大人たちを優しいタッチで綴るこの作品をむりやり一言で表現するならば、「癒し系 クレヨンしんちゃん」とでも言えそうです。「癒し系(笑)」って感じですが、ここは素直に癒されましょう。

ちなみに、「よつばと!」公式サイトにて2話分が試し読みできます。まずはそちらを試しに読んでみてください。


さて、この作品に登場する大人たちは、本当に「大人」です。
破天荒な子供の言動に対して、無理に視線を下げたり大上段に構えたりすることなく、自然に優しく、大人の余裕をもって接しています。そしてその優しさは子供にだけではなく、周りの人みんなに向けられてもいます。
そんな彼らが描かれるこの作品を読むたびに、「あぁ、彼らはなんて良い大人なんだろう」と感嘆してしまいます。
このご時勢、現実の大人たちはみんな余裕がありません。

そんな余裕のなさ故に、自分のことでいっぱいになって他の人の気持ちを酌んであげられなかったり、必要以上に細かいことでカリカリしてしまったりしがちです(これは全部、私自身のことでもあります。反省しなきゃです)。

でもやっぱり、大人としてもっと余裕をもって周りと接していきたいものですよね。
この作品の大人たちのように。
ちなみに私は、みんなが精神的に余裕をもつことが現在の不景気を打破する特効薬になるのではないか、と割と本気で考えます。

みんなが心に余裕をもつと、楽しいことをするためにちょっとだけ贅沢な嗜好品を買ってみたり、10円高くても美味しいキャベツを買ったりできることでしょう。そうして世の中がうまく回っていけるようになるのではないか、と思うのです。

ということですので、みなさん。まずこの作品を読んで癒されて、余裕を持った生き方を模索していこうではありませんか。そうすればきっと、来たる欧州金融危機の荒波も乗り切れるはずです。
今回は、日常系コミックの内容からマクロ経済論へと、我ながら見事な超展開ができました。「超展開しすぎだろ」と思ったあなた、今こそ大人の余裕を見せる時ですよ。

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